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いぬばば

Author:いぬばば
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自作のパソ画やgifアニメを紹介したり、
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頼りになる掃除機
母のことで、気をつけなければならないことは山ほどあるが、なかでも特に注意しなければいけないのは食事である。
最近は、のどの反射がにぶくなっているために、食物が飲み込みにくくなってむせたり、のどにつかえることが多くなってきた。
ほんの数ヶ月前までなんの問題もなく食べることができたメロンやスイカでも、今はフードプロッセッサーにかけなければ食べられない。
水やジュースでさえ、とろみをつけなければ飲めなくなってしまった。
しかも、首の筋肉の硬直が日増しにひどくなっていて、普通にすわっていても、あごが上がってしまい、いつものけぞるようなかっこうである。
もちろんそれは食事のときはタブーな姿勢だ。
口の中で咀嚼した食べ物の飲み込みがうまくいかずに器官に入ってしまうと、肺にたまって嚥下性肺炎を引き起こしかねないから。
嚥下性肺炎は、無菌性肺炎が多く、発熱がないために気づかれにくく、診察を受けたときには、かなり悪化していることも多いという。

初めて母が食べ物を喉に詰まらせて苦しそうに息も絶え絶えになったときは、そりゃあもう、父とふたりで大慌てで、てんてこまいだった。
しかし、なんども同じことを繰り返してきたせいで、今はもう、対処はお手のものである。「慣れ」とは、すごいものだ。
まず、第一段階では、胸を片方の手で押さえながら、もう一方の手のひらを使って、思いっきり強く、母の肩甲骨のあいだをたたく。
それでもつまった食べ物が口から出てこなかったら、掃除機で吸い出すしかない。
そう、掃除機が一番!
ズゴゴゴ〜...。詰まった食べ物はすっきり吸い込まれ、母は楽になる。
うちでは、そういう緊急時専用に、2500円の小型掃除機を買い、棒状のさしこみノズルの三角に尖った先を切り落とし、やすりをかけて、口に入れても痛くないようにし、いつでも使えるように常備してある。
もう何度使ったか知れない。
でも、そのように家庭用掃除機のノズルを母の口の中に突っ込んでいる父と私の姿は、けっして他人には見せられない。
事情を知らない人が見たら、家庭内虐待「地獄絵図』さながらの光景だろう。
なにしろ父もわたしも必死なもんだから、身の毛もよだつほど真剣な顔をしているのである。
でも、それでいいのだ。
頼りになる掃除機サマサマである。



介護 | 【2006-06-13(Tue) 22:02:00】 | Trackback:(0) | Comments:(3)
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