
いよいよスタートだな..。
昨日(クリスマスイヴ)の三時半過ぎ、父と母とクリスマスモンブランをほおばりながら、ディープ・インパクトのラストランを今か今かと待ちわびていた。
が、興奮していたのはいぬばば一人。
父も母もそれほど興味があるわけではない。
母に至っては、競馬なんてやくざなものは見るもんではない、早くベッドルームに連れてってくれ、と横でぶつぶつ言っている。
私だって決して競馬好きってわけではなく、馬が見たいだけなのだ。
せかす母をなんとかなだめながら、目はテレビに釘付けだった。
そしてレースは始まり、ゆっくりと感動が心に広がっていった。
昨日のディープは天馬の異名にふさわしく、心から疾走を楽しんでいるように飛んでいた。
実況中継のアナウンサーが、レース後にクールダウンするディープの姿を見て、こう言っていたのが印象的だった。
「ディープ・インパクト、大きく広げていたその翼をゆっくりと、いま静かにしまおうとしています」
これからは、北海道で思いっきり大地を駆けまわり、愛に包まれてシアワセに暮らしてほしいなあ。。
ディープが残してくれた感動にしばし酔いしれるいぬばばだった。
『人はなぜ動物に癒されるのか』(アレン・M・ショーン著 中央公論新社)のまえがきで、著者は次のように語っている。
「私たちは肉体だけでなく、心や魂まで、ありとあらゆる点で動物たちからすてきな贈り物を賜っている。 ..........もしも、動物たちがもたらすすべての恩恵を一つにすることができたら、それがまさしく私たち、そして地球を癒す魔法のカプセルとなるだろう」
本当に、人間の心のサバイバルは、この世に生きとし生ける動植物すべてと、いかにうまく共存できるかにかかっていると思う。
人間にとって、自然はもとより、すべての動物は必要不可欠なものなのだから、彼らのためにもっといろいろと今以上に知恵をはたらかせてもいいはずである。
ディープからのクリスマスプレゼントを心に抱きながら、しみじみとそんなことを考えていた。



