
<きれいでしょ? これで千円!>
「今から施設内のお庭のお花を買いに行くんですけど、一緒に行かれますか?」
生活相談員さんが私に声をかけてくださった。
わあ、行きます、行きます!!
鉢植えのお花や植木の品数が豊富で、しかも安いお店がある、と前から聞いていて、買いにいらっしゃる時はぜひ教えてください、とお願いしてあったのだ。
介護長さん、生活指導員さん、入居者の方々三名、そして運転手さんと私、計七名、施設の車に乗り込んでしゅっぱーつ!
道中、川沿いに咲き乱れる桜を見ながら、みんな華やいだ気分になった。
そんななか、いらっしゃった入居者三名のうちのただ一人の男性、C太郎さんが話しかけてくださった。
「あなた、館内で最近よく見かけるけど、新しい職員さん?」
「あ、いえ、母が入居しているんです」
伺ってみると、C太郎さんは母より一つ下で、三年も入居されているということだった。
少々足がご不自由ではあったが、とても姿勢もよくてかくしゃくたる紳士である。
「ここではたぶんわしが一番若いんじゃないかな」
「そうですか、じゃ、先輩方に囲まれて暮らしていらっしゃるんですね」
そんな会話をしていると、車窓からまた桜の木の帯が見えてきた。
おそらく八十歳代と思われる入居者のA子さんは桜を見て、
「わあ、昨日の大雨でもちゃんとまだ桜が咲いているのね」と感動。
すると、すかさず八十六歳のB子さんが、
「そりゃそうよ、私が今朝、『A子さんのためにもうちょっとがんばれ』って電報打っといたからね。。」
車内でも粋な会話で花が咲いた。
で、そうしているうちに例のお花屋さんに着いた。
広い敷地内に色とりどりのお花があたり一面に置かれていて、どれを見ても欲しくなってしまった。
結局は、迷わずに済むようにいろいろな花が寄せ植えされたポットを2つ購入。
一つは母のベランダ用、もう一つは家のベランダ用。。
この寄せ植えのポットは、一つたったの千円である。
みんなお気に入りのお花を見つけ、うれしそうに抱えたり抱えてもらったりで楽しいひとときを過ごした。
そして、たくさんのお花を積んだ車は施設へ戻った。
今日は、桜をはじめ、た〜くさんのお花見ができてシアワセだったな。

<モップ? いいえ、うちのマロ姫です。。。>



