
5月21日月曜日、午前8時。格別にさわやかで気持ちのよい朝である。
ベランダで育てているバラは、今年もたくさんつぼみをつけて咲いてくれた。
何にもお手入れしてあげていないのに、毎年いつもこの時期になるとがんばってかわいい花を咲かせてくれる。
そうそう、ブルーベリーもだいぶ実がついてきた。
さて、今日はハネの話。
といっても天使のハネのことではない。
家のパン焼き器のパンケースについている回転軸のハネのこと。
パンの生地をこねる作業をしてくれるのがこの部品である。
焼き上がりを知らせるメロディーが流れると、できたてのパンをケースから取ってしばらくケースを水につけたあと洗うのだが、回転軸からハネがなかなかはずれない。
最初の頃は、かなり長時間水につけて、まわりにこびりついていたパンのカスもふやけて簡単に取れるのに、肝心のハネが毎度毎度なかなかうまくはずれなくて、やけっぱちになることが多かった。
トライしているうちに意地でも取ってやるぞと、ハネに変な敵対心が燃え上がり、よせばいいのにものすごいエネルギーを費やしたりしていた。
ところが、何回かバトルを経るとさすがにコツがつかめ、最近ではものの数秒で取れるようになった。
それは、「むきになって力を入れず、全身の緊張を解放してやさしくやさしく指先で持ち上げること」
不思議なことに、こうすると百発百中うまくいく。
すうっと取れると実に気持ちがいい。
小さなことだけど、ハネからいいことを教えられたような気にもなる。
人生もきっと同じだよ、とね。



