
↑病院へ行く私を見守るマロ。
寒いのでいつもあたたかくしてあげてからわたしは出かける。
上にかぶせてあるのはわたしが愛用している防寒用のポンチョ。
ぷぷっ^^。いつもこういう顔でいってらっしゃいだ。
昨日も母の容態は比較的安定していた。
安定しているというのは、苦しそうな呼吸をしていないということで、酸素マスクは相変わらずはずせないままだし、決して元気だということではない。
痰の吸引をするたびに苦痛の表情を顔に浮かべる母を見て、おそらく母は心のなかで「もうこれ以上苦しい思いは嫌だ」と叫んでいるのだろうと思うと、こちらもいたたまれない思いで胸がキリキリ痛む。
でも、吸引をしっかりやってもらわないとたちまち呼吸不全に陥ってまた命が危なくなるから苦しくてもがんばってもらうしかない。
痰がたまってくるとゼーゼーという声が大きくなるらしく、となりのおばあちゃんから
「お母さん、今朝方は道路工事のようでしたよ」と報告を受けることもよくある。
でも、少しも迷惑そうにおっしゃらないのでこちらは大変助かる。
音が原因で患者どうし、家族同士がトラブルになるということをよく耳にするので本当は気が気でない。
唯一、静かに寝息を立てて寝ている時の母の顔だけが家族の心の救いとなっている。

病院の廊下のつきあたりに置かれてある盆栽。
ひっそりとオレンジ色の小さな花が2つ3つ咲いていた。

病院から帰宅後のマロリン。
背中のヒツジちゃんもにっこりだね。

先日のバレンタインデー、大切な友人から「いつも介護おつかれさま」のチョコをいただいた。
なんてステキなサプライズでしょう。
見てのとおり、ハート型の缶がとってもかわいい。
中を見てもっとびっくりしたのは、缶に描かれている悪魔役のクマちゃんと天使役のクマちゃんがたくさんのピーナツチョコやアーモンドチョコにうずもれていたこと。

かわいいでしょう!?
この日は朝から激しい頭痛に悩まされていたのだが、友人のあたたかい気づかいで痛みが吹っ飛んだ。
さて、2,3週間前から取り組んでいたボレロの編み物。
今日ようやく完成した。

ヘンな所から吊るしてディスプレーも何もなってないが、試着できる人間がカメラを持っているのだからしかたがない。
そう、これがかぎ針編みでは初めての大作。
最後まであきらめずになんとか仕上げられてうれしい。
思えば、学生時代、家庭科でスカートとかパジャマとかを作らされたが、何ひとつ最後までちゃんと仕上げたことがない。
たいていは挫折して母に泣きついたり、ええい、こんな物作れったってムリムリ..と放り投げ、当然通信簿では人に言えないような汚点を残してしまったものだ。
姉の方がよっぽど器用でセンスが良くて何をやらせても抜群の評価を得られ、わたしはいつも「なんで姉妹でこんなに能力がちがうんだ」と陰でいじけていたものである。
母もまた姉にはいつも一目を置いていて、わたしのセンスを否定しつづけたっけ。
さ、今期の編み物はこれくらいにして、これからは少しまた絵やデザインの方に意識を向けようかな。
そのためにソファでパソコンが使えるように高さを調節できるパソコンデスクを買ったし。
今日も母の容態は比較的安定していた。
それにしてもマッタリ―ナちゃんがサッパリーナちゃんだなあ。
どこにいるのかしら。どこかのおうちのこたつの中ならいいんだけど。。。
おーいマッタリ―ナ、今はめちゃくちゃ寒いから無理にとは言わないけど、春になったら出ておいでね〜。

今日は、最近のプチマイブーム食べ物を紹介します。
ホムベーカリーでときどきつくるパン。
五穀やくるみ、ブルーベリー、アマランサス、レーズン、カレンツなど、その時の気分で適当に組み合わせてもちもちパンやふっくらパンをつくるのだが、最近のお気に入りはドライいちじくとくるみと五穀の組み合わせ。
これはトレビアンである。
バターやマーガリンなしでもいける。
この前、なっとうをはさんで食べたら意外とイケてサプライズだった。
それからセルフィユ軽井沢のマンゴー&アップルのフルーツソース。
ヨーグルトに混ぜてもおいしいし、もちろんパンにつけてもおいしい。
このフルーツソースはバニラアイスにかけてもいいだろうなあ。。。

こちらはケーニヒス・クローネという神戸の洋菓子メーカー?のクッキー。
王冠をかぶったクマさんができたてのパンをたくさん載せたトレーを運ぶ姿のロゴマークのついたレトロ調カラーの袋にひかれて何気なく購入。
安かったので期待はしていなかったのだが、目が飛び出るほどおいしかった。
サクサクして風味豊かで、ストレートの紅茶とも相性バッチリ。
クッキーそのものの写真を撮るのも忘れるほどの早さでひと袋ぺろりと完食。
昔、これまた神戸のお菓子メーカーであるフロインドリーウ゛のクッキーをはじめて食べた時の感動を思い起こさせる味だった。
さて、今日も母のところへ行って来た。
水曜日は入浴の日。血圧、体温、血中酸素濃度、すべて正常。
マロは相変わらず食欲旺盛で元気そのもの。
父もこのところ体調がいいらしく、今日も長ーい散歩をしたと言って上機嫌。
さ、また編み物のつづきでもしようか。
自分用のボレロがもうすぐ完成しそう。
かぎ針でのはじめての大作なので出来上がりが楽しみ。むふっ。

<アタチ、いいお母さんになれる気がするの>
想像妊娠しているマロ、食欲が全開だ。
いつもはあまり手を出さないドライドッグフードもこのところきれいに平らげてくれる。
おなかの赤ちゃんのことを気遣って食べているのだろうか。。。
耳の方はお注射や飲み薬の甲斐あってほとんど治った。
母の方もその後すっかり落ち着いて父もわたしもほっとしている。
表情には出せないけど、きっと母もほっとしたのだろう。
昨日は母が酸素マスクの下で大きなあくびをしたのをわたしは見逃さなかった。
ところで、2月11日はとなりで寝ているおばあちゃんの87回目のお誕生日。
昨日病院の食事管理士さんがおばあちゃんのところにきて、誕生日に病院からお祝いの食事を出したいが、何がいいか、希望を聞いてくれたそうだ。
お寿司の好きなおばあちゃんは本当は江戸前寿司が食べたいのだが、生ものはウィールス感染予防のため禁止されている。
そこで太巻きがいいと言うと、じゃあそうしましょうということになったらしい。
へえ、今どきの病院でこんなに親切にしてくれる所もあるんだなあ、と感心してしまった。
ここはクリスマスやお正月、節分など、いろいろな季節の行事に合わせて手づくりのカードを配ったり、演歌歌手のコンサートや華道の展示会なども開催されたりもしている。
各病室の入り口の上部にはやはり季節に合わせた造花が飾られている。
決して建物自体や設備は最新鋭のものとは言えないけれど、衛生面には細心の注意が注がれており、病院特有の異臭はほとんどない。
となりのおばあちゃん、お誕生日をとても楽しみにしていてこちらもなんだかうきうき感を味わえた。

<アタチ、お耳カユいの〜>
今朝は母の病院へ行く前にマロ姫を獣医さんのところへ連れて行った。
昨日の晩、左の耳を気にして猫のようなしぐさでしきりに前足でこすっていた。
耳の中が汚れているのかと思いのぞいてみてびっくり。
彼女の耳の中は真っ赤に腫れていて耳ダレも出ていてカペカペになっていた。
これじゃ痒いわけだわ。あわててガーゼでていねいに耳ダレを拭き取ったが、腫れているところはどうしようもない。
みるとからだにもところどころ湿疹みたいなカサカサができている。
心配になり、一夜明けて散歩を終えるとすぐに診てもらった。
ひととおり診察を終えると先生はひとこと。
「想像妊娠してますね」
エ〜ッ、そ、そうぞうにんしんですか〜!?
まったく思いもよらないことばにびっくり。
「乳腺がほら腫れてるしミルクもちょっぴり出るでしょ、想像妊娠です。
もともとマロちゃんはお耳が外耳炎になったり赤く腫れたりと反応しやすいコで、想像妊娠によるホルモンバランスの崩れが耳、そしてからだのアレルギー症状を悪化させていると考えられます。
とにかく今は耳の腫れとかゆみを止めてあげないとかわいそうなので、今日は抗ヒスタミン剤のお注射をしておきますので明日また様子を見せてください。」
先生はそう言って注射の準備をしに別室へ行った。
そういえば、先週の後半から母のことで頭がいっぱいだったため、マロのちょっとした異変にはまったく気がつかなかったなあ。
マロリンったら想像妊娠してたのかあ。。
そうボンヤリ考えていたら注射器を持った先生が戻ってみえた。
「あーい、マロちゃんちょっとチクンとちまちゅよ〜。。」
ったく先生ったら、人間の子どもじゃないんだから..心のなかでそうつぶやきながらもぞもぞ動くマロを押さえた。
帰宅すると今度はすぐに母の病院へ。
先週の後半にじまった母の容態急変だが、今回も母の強運、あっぱれな生命力と病院の適切な対応のおかげで危機を乗り越えた。
以前の状態に戻った母はおだやかな表情で呼吸も落ち着いていた。
熱の方もすっかりノーマル。お天気と一緒で花マル印。
神様ありがとう。
いろんなことがあるけど今日もなんとか安泰だ。

木曜日の朝、いつものように毛糸と道具をバッグにしのばせ母の病院へ。
着くと、なんだかいつもとちがう不穏な空気を感じた。
廊下の向こうから聞こえるくぐもったような大きな荒い息づかい。
すぐに母のものだということがぴんときた。
あわてて部屋へ行くと、ベッドの横にはこれまでなかった大きなまっ黒い酸素ボンベが置かれてあった。
その姿かたちの存在感ありすぎだこと..見ただけで血圧がぐんと上がってしまった。
で、母の鼻と口には酸素マスクが取り付けられてあった。
あっけに取られていると、となりのおばあちゃんがあいさつより先にこうおしえてくれた。「いまお医者さんが診察にこられて帰ったところよ」
それを聞いただけで、ただならぬ事態なんだな、とわかった。
この病院に転院してはじめての容態急変だ。
ほんの数分前までのわたしの頭のなかは、これから編もうとしている毛糸のきれいな色で染まっていた。それが一瞬にして真っ白になった。
ぼーっとしていると、
「娘さん、院長先生がお話したいそうですのでナースステーションまでお越しください」
「は、はい..」
ああ、このシチュエーション今まで何度経験したことか。
こういう時って決まって医者の口からはあまりいいお話が飛び出さないんだよなあ..
どきどきする心臓に手を当てながら心の中でそんなことを考えていた。
案の定..
「お母さんちょっと苦しそうだね。肺に痰がたまっちゃって吸引しても完全に取りきれないのと、本人に自力で出す力が残ってないからそのせいで呼吸不全を起こしています。血中酸素濃度が70%、熱もけっこう高い。
抗生剤投与で様子を見ようと思うけど、スッと息を引き取られる可能性も低くはないから少し覚悟をした方がいいかもしれないなあ..」
以前の病院のポーカーフェイスな先生とはちがい、この院長先生からはとてもあたたかみが感じられた。
相手のあたたかみを感じると人間は涙腺が弱くなるものである。
わかりました、と部屋をあとにして、階段の隅っこで涙をふいた。
ああ、とうとうその日が迫ってきた。
この半年が奇跡のようなものなのだからこれ以上望むのは無理だよなあ..。
ところが...である。
なんと、母はまたしても迫り来るお迎えをはねのけて戻ってきてくれたのだ。
午後3時頃には、血中酸素濃度が93%まで回復してきた。
熱はまだ高いし、息づかいもまだ尋常ではないので酸素マスクははずせないが、
朝の苦しそうな形相が少し柔らかくなってきた。
さらに、翌朝(金曜日)おそるおそる病室に向かうと..あれ、声が聞こえない..
逆にドキドキがエスカレートした。
ところが行ってみると、な、な、なんと、母は静かな寝息を立てて寝ていた。
相変わらず酸素マスクはしたままだが、昨日の苦痛に満ちた表情とは打って変わっておだやかな顔つきだ。
信じられないことだが、母はまたしても危機を乗り越えたのだ。
今も予断を許さない状況ではあるが、なんとか最悪の事態からは脱したようだ。
またまたふ〜っ、である。
これはもちろん目を見張るような母のファイティングスピリットのおかげもあるけれど、わたしはこの病院の対応の良さによるところがとても大きいと思う。
家族がそばにいない時でもひっきりなしに看護士さんや介護士さんがのぞきにきては医療行為はもちろんのこと、衛生管理やその他、いろいろと気を配ってくださるのだ。
なんだ、当たり前じゃないかと思われるかもしれないけれども、ザンネンながら昨今の巷の病院ではあまり期待できないのが悲しいところ。
残された時間、とにかく苦痛を取り除いてあげて欲しいという家族の想いがこの病院のスタッフにはちゃんと伝わっていると思う。
この病院に転院して本当によかった。
それにしてもおそるべし、わが母。







